ほんとにあった怖い話 2023年秋の陣

初めましての方は初めまして。そうでない方はちょうど一年ぶりですね。おっすkeyです。

今回も松本碧主催の[松本碧がみんなの書き物を読みたい Rev.2 Advent Calendar 2023]に参加させていただきます。こういう企画は、書き物好きだけど毎週や毎月書くほどモチベがない。けどなんか書きたいな~って思っている私のような怠惰な人間にちょうどいいですね。

 

あなた…怠惰ですねぇ? | メルヘンワールド亘理店のブログ

おっしゃるとおりです()

 

ということで、今回のタイトルである【ほんとにあった怖い話】ということでお話しさせていこうと思います。なかなか通常の人生では味わえないことが今年は多かったのですが、その中でも今年一の話題をご紹介します(なんでこんな目に合うんだ???)

(※多少の事実との差異、誇張表現をしている場面がありますが、大体はこんなことになっているって感じでお読みください)

ほないくど~

 

事の始まり

物語は2年前の2月のことである。当時24である私はそろそろ親から一人暮らしをしなさいと勧告を受け、引っ越しをしていた。

新居は2(6畳)LDK(12畳)、風呂トイレ別(追い炊き、ウォシュレット付き)、エアコンあり(リビング)、駐車場無料という物件で約60000円という破格の物件であった。ただし最寄りから徒歩30分。ク〇田舎なので都市部のアクセスは遠いのでまあ妥当といえば妥当であった。

しかし、「一人暮らしで2LDK?なぜそんなことを?」と思う方もいたことでしょう。

 

無残様それは言い過gウワヤメテゴメンナs

 

理由としては、私の引っ越しに伴い同居人(友人)が住むことになったんですよね。つまるところルームシェアです。

ルームシェアといえば、『いつでも友達と遊べる』『さみしくない』『家事の分担ができる』『光熱費や家賃など二人のほうが節約できる』などプラスなこともありますが、

『いくら一緒に住むくらい仲良くても無理』『お金の問題が発生しそう』『家事がどっちかしなくなる』『喧嘩したら気まずい』など、デメリットもあるでしょう。

 

当時の私たちは、

言いたいことはちゃんとお互いに言う。

お互い譲歩できるところを相談する。

金の貸し借りはしっかりけじめをつける。

ここをしっかりすることを取り決め、ルームシェアをすることを決めました。世の中には上記のようなルームシェア問題もありますが、私たちなら大丈夫です。なんだって高校からの付き合いでお互い実家を知っている仲であったため、逃げ道などないのですから。

 

大丈夫でしょ(フラグ建築準一級)

 

引っ越してから

そして始まった私の新生活。友人は諸事情で一か月遅れてから引っ越してくるということだったため、最初の一か月は一人暮らしでした。

実家は居心地自体はよかったのですが、夜中友達などと通話しながらゲームしていると、さほど大きい声を出していないのですが、自室が親の真上の部屋ということもあり

 

「うるさい」

こんなフリーズは嫌だ

 

このような無慈悲な一言により、部屋のブレーカーを無理やり切られるというあまりにもひどい仕打ちから解放された喜びは、ストレスフリーなんてものでは表せないくらい感動でした。

 

(つまりこれもそういうこと……)

 

そんな一人暮らしを満喫し、そろそろ友人も来るかなーって思っていたが……

 

……

 

…………

 

………………

 

……………………こない

 

 

 

こないのであるっっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!

 

 

俺もわかんないよ清麿……

 

友人から来た連絡は

 

「すまん、まだ行くのに時間かかりそう。お金なくて無理や」

 

貯めとけよ!!!!!

 

「あと、親に引き留め食らってるわ」

 

???????????????????????????????????

ふざんけんじゃないですわ~~~~~~~~~~~~~~!!!!!

おファッ〇ンですわ~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!

 

一体全体どういうことなのでしょうか?あらかじめ数月前から話しており、君は君でお金を貯めておくと言っていたではないか?

それに親の引き留め???もう24歳なんだからそれくらいの判断自分でつけろよ!!!

訳が分からない私でしたが、それでも待ってくれないのは家賃光熱費。私は友人に家賃の半分は住んでなくても払ってもらわんと困る旨説明し、毎月30000円は徴収していました。そのため、なんとか友人がいなくても生き延びていました。

 

これには界王神様も苦悩

 

それからというもの

さて、友人が来なくなってからどのくらい経過したでしょうか。皆さん考えてみましょう。

 

3か月?ノンノン

 

半年?違うねぇ

 

1年?足りません

 

正解は……

 

2022年10下旬!

つまり1年と8か月です!!!!!

 

さすがにね?

 

ということでそろそろ来ないん???と催促したところ、父親と縁切りギリギリまでのところで家を脱出。実質勘当みたいな形で出てきました。

 

そこからはやっとこさルームシェア生活です。仕事も見つけ、一緒にご飯を食べ、時には一緒に遊ぶ。

そうなんだよねゴローちゃん

 

懸念していたところもひとまず問題なく生活でき、このままお互い何かがあるまで一緒に住んでいく。

ば、刃牙!!!

 

こんなはずじゃ……

皆様、お待たせしました。ここからが本番です。2023年にたどり着きました。

 

さて、今年に入ってからというもの、友人が仕事に行く日が減っていきました。理由を尋ねると、風邪気味だったり、アトピーがひどく、体から出血してしまい外に出られない日がよくあるようになったとのこと。

体の面は致し方ない部分もあるため、私はその件を承知しました。しかし、家賃や光熱費は別問題。働けなくても支払いはやってきます。

友人はやはり、というか当然というか。家賃光熱費の折半分が支払えないと言ってきました。過去一人暮らし時代にもそのようなことがあり、翌月にまとめて支払ってもらった経緯もあります。まあ今回もすぐに返してくれるのであろうと思い、当月分を肩代わりしました。

 

そして翌月、先月分と当月分を合わせて友人に請求すると

 

「すまん、今月全部は無理そう。20000円で頼む」

 

ジークぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!

 

お前の生活どうなっとんねん。なぜ生活ができないレベルでお金を使っているのか。

または、体調不良で働けないというのであれば、毎日の食生活(野菜を用意しても食べない)や生活リズムなど見直すところは多くあるであろう。君は一体何をしているのだね???

しかし、ここで優しさを見せてしまうのが私ことkeyであります。来月こそきちんとまとめて返してもらう旨伝え、今回は引き下がりました。

 

そしてその翌月。

 

「申し訳ないけど、今月も全額返せない。10000円は先に渡しとくわ」

 

???????????????????????????????????

 

わけがわからないよ。どうして友人はそんなにお金の返済にこだわらないんだい?

これでは本当に生活ができない。私だってこうなることを見越して生活をしていたわけではない。多少の蓄えはもともとあったが、こうも続くとわずかな貯蓄さえ家賃光熱費に蝕まれていく。そのうえ友人は体調が悪い日は一日中家にいるため、エアコン暖房などはつけたままであろう。今年は電気代が高かった。

 

友人には、確実に来月にはきっちり返してもらう旨厳命しその場を後にした。なぜここまで私は甘かったのかと、今になって思ってしまう。もっと友人の私物やお金の管理など厳しくしておくべきであった。

 

そしてその翌月。その日はやってきた。友人の給料日に当たる月末付近。再三ラインでもこの件について言っていたため、さすがに用意をしているはずと思い、家で待機をした。

仕事から帰宅し、夕飯を作り、食事中にその話題を出そうと思っていた。

 

しかし

 

その日は友人が返ってくることはなかった。

 

ボ卿も心配だよね……

 

翌日。彼は夜分遅くに帰宅した。私が昨日はどうしたのか、ラインも連絡ないし。と尋ねると、

 

「悪いけど疲れているから寝る。話はまた今度」

 

うーむ。疲れているときに話しかけられるとまあイライラするのはわかる。そんな状態で家賃光熱費の件を話しても喧嘩になりそうだったため、その日はいったん退散した。

まあそもそもの話友人が悪いのだが、私はなぜかここで引き下がったのであった。優しさなのか甘えなのか……。

 

そしてその翌日、改めて話をする。彼は言った。

 

「前まで働いていた職場は辞めた。今は日払いのバイトしている」

「夜勤もあったからおとといは帰れなかった」

「しばらくは日払いしつつその金で交通費などを支払っている。だからもう少し待って」

「結論、今まとめて返せない」

 

櫻井君でもまとめられないよぉ!

 

なぜそうなる前に相談をしてくれないんだい?今までそんな話を欠片もしてこなかったじゃないか。

私はこれからのことを友人に話しました。君の生活レベルではこのままではまずいよと。どうやって返済をするんだいと。

友人から聞けた答えは、ひとまず今の生活を続けつつ、早期に長期の仕事先を見つけるとの答えであった。わたしは深い深いため息をつき、現状が早く良くなるよう考え、とりあえず10000円を出すよう言った。私だってお金がないのだ。最低限出してもらわないと払えるものも払えなくなる。すると友人は

 

「今5000円しかない。それ以上はないんだから払えない。日払いバイトも毎日あるわけじゃないから用意しろって言われても無理」

 

ワイ「開き直ってんじゃねぇよ(ほな5000円でいいからあと月曜までに用意しておいて)」

 

この日は木曜日。さすがに月曜までには用意してくれるだろう。友人も了承し一旦話し合いは終了。さすがに疲れたため、体を癒すため極上のASMRを聞きながら就寝した。

 

来るべき月曜日、そして

ついに来た月曜日。この迎えた月曜日はとても長く、とても短く感じた。

朝からお金をテーブルの上に用意するようにラインで連絡。そのご仕事から帰宅し、テーブルを確認すると、そこには

 

 

 

 

 

 

 

 

ないっ!!!

 

ないっっっっっ!!!

 

ないっっっっっっっっっっっっっっっ!!!

 

許さねぇ……絶対にだ……!!!

 

でもこの時間に家にいないってことはおそらく夜勤。『たまたま』忘れてしまっただけかもしれないため、私は待った。その期間なんと1週間。

その一週間の間からも、友人から5000円の返済の話題が出されることはなく、恐らくいや確実に忘れているか、私が言わないことをいいことに反故にしようとしているのではないか?

 

私は友人にラインでキツめに言った。いい加減にしろよと。その後友人は

 

「今から降ろしてくる」

 

との一言。言うわれる前にさっさと返しんさいって話ですよ。

 

その後は友人と話すことは少なくなった。お金関係でもめるとお互い気まずくなっていったのか、自然と対話も減り食事も別々になるのが常だった。

 

そして幾日が経ち、毎月の家賃光熱費の支払い。彼はラインも未読になることが多くなった。私が催促しても連絡なし。家で声をかけようとするとすでに寝ていることが多く(今思えば狸寝入りだったのかも)、大事な会話もままらなかった。

そのような関係が数か月続き、さすがにどうしていいかわからなくなったため、私は友人と共通の友人に相談した。結果はこうだった。

①親に取り立てる

②𠮟りつけ、仕事先に連絡し、現状彼は仕事しているのか確認する。

③共通の友人を間に立て、話し合いに参加してもらう。

この中で私は③を選択した。ラインにて先に話してもらい、その後私が参加するという流れだった。

 

そして数時間後、友人が私の部屋に来て話がしたいとのこと。私はもちろんリビングに向かい友人との対話に臨んだ。

そこから出た友人の言葉は

 

「今無職で、働いていない。keyさんがなんだかんだ払ってくれているから甘えていいやという気持ちが大きくなっていった。本当にごめんなさい」

 

困るよなポルナレフ

 

私はびっくりした。ニートってこちらから何かアクションを起こさないとそのままなんですね。俺はお前のママじゃねぇ。なぜ何もしないやつにこっちが尽くさないといけないのだ。最愛の彼女であるならまだしもお前はただの友人である。

 

話し合いは長くなったため、結論から話すと

 

とりま単発の仕事ではなく、長期できちんと働ける職場を見つける

自分の体調管理はしっかりする

現状6月。7月までに仕事を見つけて、8月には確実に仕事を始める。そのため支払いは9月の給料日からになる

 

このような結果になった。その間の家事などはほとんどやってもらうことを条件に、私はしぶしぶ条件を呑んだ。コンナハズジャナカッタノニ……

しかし、ひとまず支払いの目途はついた。友人の借金はもちろん増えていくが、9月からの通常の支払いに加えて借金分を上乗せしていけば1年弱で終わる見込みであった。友人にはきつくきつく𠮟りつけ、このようなことが二度とないよう言い聞かせた。

こ、これで大丈夫だよな……!!もうこれ以上何もないよね!!

 

せやなマミさん!心配ないよね!!

 

これにて大きな事件は解決!これからは一緒に頑張りながら生活していきますね!

 

 

 

 

 

 

 

…………

 

 

 

 

 

 

 

 

え?

 

 

本当の始まり

季節は秋。九月末だというのに世間の気温はまだ暑く、残暑は年々伸びているのではないかと錯覚するほどエアコンの冷房が気持ちよく感じる時期。その日はやってきた。そう、友人の給料日である。

待ちに待った給料日。これでやっと私の私生活に彩りが出る。二人分の生活を支えるために、質素な生活を続けていったため、少しは楽になるであろうと今後の生活を考えニヤついていた。

しかし仕事から帰ると、まだ友人は帰宅してなかった。まあ最近は夜の帰りが遅くなることもあった。残業もあるだろうし、今日に免じて許してやろう。

 

しかし

 

この日、友人は帰ってくることはなかった……。

 

韓国映画らしい

 

10月に入り、私も仕事のため、基本的には日中いることはなかった。

1日、2日、3日と、彼へ連絡をしても帰宅してこなかった。

そして私の休日の5日。美容院に行こうと出かける準備をし玄関へ向かうと、とある一通の手紙があった。それは

 

『転送不可 クロネコヤマト 会員登録完了のお知らせ』

 

なんなんだこれはァ……

 

手紙を開けることはなかったが、あまりにも不自然すぎた。なぜ今この手紙が友人宛に届くのか。なぜクロネコヤマトが?

疑問に疑問を重ね、私は不可侵であった友人の部屋を開けることにした。

もしかしたら……という不安が脳裏に過ぎり、さすがにそんなことはないと言い聞かせ、ドアノブに手をかける。握ったノブから気持ちの悪い悪寒が手に伝わったことを、今でも鮮明に覚えている。

 

ゆっくりと、ドアを開ける。隙間から見える部屋の情報から、友人がいないか確認をする。

そして

私は部屋を全貌を見た。

 

 

 

 

 

ない

 

 

 

ないのである

 

 

 

友人の所有物が

 

 

 

ないのである

 

 

 

チキン冷めちゃた

 

おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいどういうことやねんこれ。

あいつの荷物なくなってもうてます。本やら着替えという私物から、モニターにPS4などもなくなっている。

つまりは、確信的な夜逃げ(仕事中なら昼逃げになるのか?)をされてしまった。OMG。俺はこれから一体どうしたらいいんだい?教えてくれボビー。

 

まずは相手の親御さんに連絡が先だぜbrother!

 

確かに!しかし私は実家自体は知っているが、電話などは知らなかったため、同じく共通の友人へ連絡を取り、友人の消息が不明になった旨連携、その後そいつから友人の家族へ連携を取ってくれる手はずとなった。

その日の夜にはお相手の家族に情報がいきわたり、一旦家族内で消息を探すことになった。3日間見つからない場合は警察へ行き、捜索願を出すとのこと。私はむやみにあいつの部屋に入らないようにして、警察が来るかもしれないためそのままにしておいた。

 

そして見つからないまま3日後。仕事の日だったが、まだ起きる時間ではない私はいつも通りASMRを聞きながら熟睡していると

 

ピーンポーン

 

誰か来た。まだ朝の7時前やぞ。インターホンを覗くと、そこには大人の男性二人。制服を着ており、どうやら俗にいう【警察】さんであった。

私は「(はーん、これは捜索願が出された後、すぐに自宅に来たって感じやな)」

と思い、すぐに玄関を開けた。

 

警察「おはようございますー。警察なのですが友人さんのお宅はここであってますか?」

私はその質問にYESと答え、家に上がってもらいその後、自宅に友人が本当にいないかどうか隅々まで確認され、警察は帰っていったのであった。

 

そして現在は

その後は、お相手の家族と直接お会いし、友人の借金分を全額請求し、ひと段落を得た。現在時点では、ほぼほぼ和解に進んでいる。

友人の残った私物はすべて家族が引き取っていただけたので、後腐れもない状態になった。

 

ってなわけで、どんなに長い友情があったとしても、金の切れ目が縁の切れ目とよくいったもので、本当にいつでも簡単に壊れてしまうことを学んだ経験でした。

みなさんも大切なお友達がいる場合は、その人たちのことを思って金を貸さないか、なくなってもいいお金として渡してあげましょう。

 

もしくは相手の実家を知っておくのがいいですねw

 

長々とお付き合いいただきましてありがとうございました。それでは、またの機会がございましたら会いましょう。

 

次も来年になるのかなぁ~